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温泉の魅力と観光の多様化

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古からの温泉

古からの由緒ある温泉は、貴族の保養地、あるいは農民などの湯治場だったという。まあもっと前は、鹿とか猿とか熊とかw 北海道にはアイヌの伝説が伝えられる温泉などもある。
草津や有馬などが代表的な温泉じゃないだろうか。江戸期には、温泉地は貴族だけの保養地ではなくなって、庶民でも利用することがある医療を大義名分にしたリゾート地として使われた。

私鉄ががんばる・・・・がんばりすぎ?

伊豆、箱根、鬼怒川、河口湖。いずれも温泉のある観光地だが、これらの場所の旅館やホテルが大型化して、立派になってきたのは1970年代からだろう。なんたって農協と社員旅行が全盛の時代だ。私鉄の資本もどんどん入るし。1970年代の中期以降でいえば、日本列島改造論も大きな影響を与えただろうな。なんだかバラ色の未来のような気がしたよ。伊豆、箱根、房総、那須、富士山麓。温泉はないけども、軽井沢、八ヶ岳。
けれど、浮ついていたなぁ。リゾートを進めようという国の施策はあったけれども、箱物を作るだけだった。フランスなんかで成功したモデルを持ってきて、保養地だけは作ったけれど、休暇についての法律の整備をしなかった。そらあ入れ物つくってもさ、利用する人の、休暇、時間を作るようにしないと。フランスは有給休暇促進制度とセットで、需要があるからそれをベースに長期滞在のリゾートを整備したわけで。需要がないのに、長期滞在のリゾートを温泉地に作ってもなぁ。

国なんか知ったことか

国なんか知ったことか、中央なんてあてになるか。観光の乱開発が進む中、いち早く地域の自然や街並みを守ろうと気が付いた地域がある。温泉地でいえば大分県の湯布院なんかもそうだ。近年、サスティナブな観光が言われるけれども、1970年代から気が付いて取り組み始めた観光地は、貴重な魅力をもつ温泉地になっている。
日本の観光やレジャーで特徴的なことのひとつは、国内旅行が多いことだと言われている。島国であることや、明治まで外国の旅行も禁止されており、明治になっても視察や留学だけだったのも、影響しているのかもしれない。
もうひとつは団体旅行。これも、あんまり海外ではみないようだ。
団体でも温泉旅行。かつてはよくあった話しれないが、まあ、ほんとうに少なくなったと思う。多様化しているニーズに応じる、迎合するのは、難しいだろう。むしろ、自分達で、開き直って発信してくれるような温泉地が、もっとふえてもらいたいと思う。
まぁ・・・やり過ぎて、下品になるのは、困るけどな。