登録有形文化財
何でこんな話をするのか?いやや、実は銭湯も少ないながら登録有形文化財になっているのだ。登録有形文化財は、1996年の文化財保護法改正により創設された文化財登録制度に基づき、文化財登録原簿に登録された有形文化財のことだ。明治以降に建造・製作されたものが主だが、江戸時代のものも登録対象になっている。
登録有形文化財
登録有形文化財は、1996年の文化財保護法改正により創設された文化財登録制度に基づき、文化財登録原簿に登録された有形文化財のことだ。明治以降に建造・製作されたものが主だが、江戸時代のものも登録対象になっている。何でこんな話をしているのかって?いや銭湯も少ないながら登録有形文化財になっているのだ。
もともと国に制度としてが国の重要文化財がある。ところが国レベルで重要なものを厳選する重要文化財指定制度のみでは不十分だ、もっと緩やかな規制で、幅広く保護の網が必要性とされて、この制度ができた。
登録有形文化財に指定という表現は正しくない。文化財保護法では文化財の「指定」と「登録」とは明確に区別されていて、登録有形文化財として登録というのが、役所的には正しいと言うことだ。そんなことより、美章園温泉のように、維持困難で抹消されて解体されちゃうような話を何とかしようよ・・。
該当する銭湯
風呂屋の建造物で国の登録有形文化財に登録されているのは、それほど多くない。
まずは大阪市生野区林寺1-5-33にある源ヶ橋温泉。外観・内装ともに昭和モダニズムの面影を残す貴重な建物という理由で登録されている
京都市北区紫野南舟岡町82-1にある船岡温泉。もとは料理旅館だ。
東京都台東区上野3-14-5にある燕湯、毎朝6時から朝湯。頑張っている。
三重県伊賀市上野西日南町1761にある一乃湯。がんばってまよ。伊賀市のまちかど博物館でもある。
取り消しの銭湯
大阪市阿倍野区美章園2-19-15の美章園温泉は2008年2月、燃料費の高騰や耐震補強工事が困難であることなどを理由に廃業、解体にともない文化財としての登録を取り消された。
経営難としての廃業は、全国的な話でどうしょうもないところもあるが、解体して、建物移築するとか、自治体で買い取って何かに転用するとか。
後の祭りだが。
登録有形文化財に指定されているかつての銭湯
現在は銭湯として使われていないがかつて銭湯だった登録有形文化財の建物が2つある。
京都市北区紫野東藤ノ森12の藤ノ森湯だ。1999年11月末で廃業 現在は飲食店等に転用している
愛知県半田市亀崎町にあった東湯。愛知県犬山市内山1番地の明治村に半田東湯として解体後に復元された。入浴はできないが足湯があるらしい。