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清児の湯 大阪府貝塚市 入浴体験記

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清児の湯へのアクセス

「清児」は「せちご」と読みます。 奈良時代、僧・行基がこの付近で道に迷っていたところ、現れた童子に案内をされて着いた場所に観音様が現れたことが、名刹・水間寺の起源だといわれています。その際行基が「なんと清らかな心を持った童子だろう」と感心したという故事にちなんで、この辺りは「清児」と呼ばれるようになったそうです。「清児の湯」は、温浴施設の多い貝塚においてスーパー銭湯としては最古参です。最寄駅の水間鉄道の清児駅からは徒歩10分足らず、 貝塚市を東西に横断する、府道40号線(貝塚中央線)沿い、海手から水間方向に向かって左側、無料駐車場も広いので車でのアクセスが便利です。

親しみやすく庶民のつよい味方

平日はお昼12時から翌朝9時までの営業(最終受付は8時15分)、土日祝日は24時間営業です。料金は大人440円、子ども(小学生)150円、乳幼児60円と銭湯並みですが、大阪府の公衆浴場組合の共通入浴券は使えません。10枚つづりの回数券は4100円。期限もなく、もし途中で料金改定があっても差額を払えば利用可能、「庶民の味方」をうたっているとおり良心的な価格です。以前はボディソープやシャンプーの備付がなく、持参する必要がありましたが、何年か前の改装以来備付けられるようになり便利になりました。玄関の下足ロッカーは返却式ですが、利用時に100円硬貨が必要です。靴を脱いで上がるとすぐ右手に券売機があり、受付で入浴券と下足ロッカーの鍵と引き換えに、脱衣ロッカーの鍵を受け取るのが特徴です。  1階には手頃な軽食コーナーとマッサージもあります。脱衣場から浴室の入口の戸を開けるとすぐ階段があり、2階に上がります。途中で踊り場があり、もちろん手すりも付いていますが、タイル張りでお湯も流れているので、滑らないように注意して上がってくださいね。 

バラエティに富んだ屋内のお風呂

ジェット噴流でマッサージ効果のあるお風呂は種類が豊富で、シェイプアップにも効果がありそうです。中でも床面からの噴流で身体が浮き上がる「うきうき風呂」の感覚は面白くて気持ちいいです。温泉の浴槽には成分が凝固してものが堆積していて、正真正銘の天然温泉であることを物語っています。「清龍温泉」と名付けられたこちらの泉質は、 中性の単純温泉で、筋肉痛、疲労回復、冷え症などに効果があります。浴槽は深めで、たっぷりのお湯で疲れが癒される感じがします。中に電気風呂が設置されています。 サウナは、塩サウナと普通のサウナ、そして珍しいクールサウナというものもあります。ウッドデッキのような、寝転んで休憩できるスペースもあります。洗い場の椅子は、石材がベンチ状に作り付けられているのが特徴的です。当然固いですが、お湯をかけてからだと冷たさはさほどでもありません。蛇口も古くからの銭湯ふうで、設備全般にデザインは少し古いですが、常に清潔にされているので、派手さはないけれども中身で勝負な感じで、それもまた魅力です。常連さんふうのお客さんが多いのもうなずけます。 バラエティに富んだ広い浴場で、飽きずに楽しめますが、一つだけ惜しまれる点は、その多彩なレイアウトの裏返しか、段差がけっこう多い点です。浴場も2階にあるため、こんなに手頃でいい温泉なのに、高齢の方は入りにくいかもしれないと思うと、ちょっと残念です。

リニューアルした露天風呂

露天風呂の方は、前回の改装で浴槽がリニューアルされて、高級な感じになりました。屋外にはイベントにちなんだり、季節感を感じられる変わり湯の浴槽もあります。お風呂以外でも、アイディア満載のイベントを企画のが盛りだくさんで、サービス精神と親しみの感じられる風呂屋さんです。店内の壁新聞やLINEやブログなど、積極的に情報を発信されているので、チェックしてから行くと、楽しいイベントに出会えるかもしれませんよ。
By 冷え性ぷーさん 2015年公開