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銭がめ温泉 Maison入浴記 第1回

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1.銭がめ温泉へ 大阪から快速、普通列車乗り継ぎにて金沢へ。

今回は温泉を求めて、石川県金沢市の「銭がめ温泉」へ。温泉は入浴のみを昼間に済ませ、宿泊は素泊まりの宿を、私がよく行う温泉旅行です。こういう形で非日常の街を歩くことが、日常からの脱却、つまり旅だと考えています。

大阪から朝の新快速と普通列車を米原、敦賀、福井と乗り継いで金沢へ向かいました。
ちなみに北陸方面は普通電車のスピードが速いので、普通電車乗り継ぎでも高速バスと速度は大きく変化しません。
私は個人的には普通電車の乗り継ぎの方が地元の雰囲気が味わえ、また気分転換も出来るので好みです。
車内も大阪を走る新快速と同じ椅子で金沢まで向かえるので快適です。
金沢駅に昼下がり到着。
銭がめ温泉は金沢の奥座敷、湯涌温泉の近くにあるため、ここからバスに乗継です。

2.銭がめ温泉へ 金沢から北陸鉄道バスで最寄バス停へ

金沢駅東口より北陸鉄道バス「湯涌温泉」行きに乗車します。
経由はいくつかありますが、どの系統でも通ります。

バスは中心街の香林坊を通らず、橋場町から兼六園下へ向かいます。
金沢は戦災を受けなかったため、古い町並みが多いですが、そういう町の典型として道が複雑で、運転マナーがこすっからい
(関西の場合。京都をイメージしてもらえれば)という感じです。
兼六園を過ぎても、市街地は長く続きます。金沢の市街地は山間にかけて広がっているのが理解できます。
こういう街の構造というのは実際行ってみないとわからないものですね。
終点湯涌温泉のひとつ手前、芝原で下車。銭がめ温泉はここから歩いて40分ほどです。

3.銭がめ温泉へ、最寄バス停から山間の道路を歩く。

芝原バス停より、北東側へ向かいます。その先、右側(東側)へ分かれる角があるので、
そこを右に、あとはひたすら歩きます。この角の部分には「銭がめ温泉」の看板がありますが、あとは温泉まで看板はありません。

銭がめ温泉へ向かう手前に、「浅野川温泉」という別の日帰り温泉もあります。
ここも源泉かけ流しのお湯だそうです。
さすが白山火山帯に近い金沢ですね。
奥に採石場があり、かつ道は富山県方面に抜けているため、
時々大型車を含めて車が通りますので歩く際は注意が必要です。
温泉は21時まで営業していますが、歩いて向かう場合 40分の所要時間を考えると、日のある時間に歩くことをお勧めします。

芝原バス停から40分、左側に茶色いビルが見えます。
雰囲気的に病院のようですが、使用されていないようです。
その真向かいが今回の目的地、「銭がめ温泉」です。
http://zenigame.com/

4.銭がめ温泉とは?

築300年というかつての庄屋屋敷を使用した建物で 宿泊は1日3組までに限定される、隠れ家的宿です。
ホームページ等では「湯涌温泉銭がめ」と表示されていますが 湯涌温泉とは別の泉源を使用しており、湧出温度も異なります。

日帰り入浴は500円で入浴できます。早速フロントで手続きを取ります。

5.源泉掛け流し、加温加水消毒無しのお湯に入浴

早速温泉へ向かいます。 お風呂の手前に芸能人のサインがあるのですが、ここは横山ホットブラザーズやレツゴー3匹など なぜか関西系(それも相当渋いところ)のサインが目立ちます。あとは金沢の地元放送局の方などですね。

着替えて浴室に入ります。
お風呂は内湯のみのシンプルな構造です。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉で 源泉温度は44.2℃ PHは8.8(アルカリ度高いですね) 湧出量は107L/minとのことです。
源泉温度が適温近いので、加温、加水なし、かけ流しで使用されています。
かつ消毒もなしとのことで、本当の温泉好きの方でも 評価は高そうな温泉です。

お湯自体は目茶苦茶熱いというほどではないのですが、非常に温まるお湯で、あまり長湯ができないほどのお湯です。
私的にはできるならば泊まって何度も入りに来たくなるそういう形のお湯でした。

湯上りに奥の廊下の突き当たりまで行ってみると 窓の外には鶏が放し飼いになっていました。
懐かしい風景ですね。この突き当たりにいすがあり、休憩ができます。
横にマンガ本もあるのですが、なぜか「サザエさん」と「ドラえもん」だけです。
窓の外の風景といい、なんとものどかな時間をすごせました。ただ、椅子はありますが、横にはなれる場所は無いので、ごろごろがご希望ですと当てが外れるかもしれません。
結構温まってしまいましたが、帰るにはまた歩かなくてはいけません。バスの時間に合わせて40分ほど歩いて芝原バス停まで歩き、北陸鉄道バスで金沢市内に戻ります。

6.金沢のB級グルメ ハントンライスを夕食に そして宿へ

途中、バス内で見かけた「ハントンライス」の店に立ち寄るため 小立野(「こだつの」と読みます。意外に難読です)バス停で下車。

見かけた店はここです。キッチンすぎの実さんです。
食べログのページ
http://tabelog.com/ishikawa/A1701/A170101/17001469/

ここの店で、金沢名物という 「ハントンライスセット」680円をいただきます。
ハントンライスとは金沢の発祥料理で ケチャップ系ライスの上に卵の薄焼きを載せ その上にフライを載せ、タルタル系のソースを掛けるという料理です。
発祥時には白身魚フライが多かったようですが、アレンジメントが進み、今ではカツを載せたり、エビフライを載せたりという形もあります。

語源としてはマグロフライにタルタルソースをかけてご飯と食べるというハンガリー料理にちなみ、ハンガリーの「ハン」とハンガリー語の「マグロ」を意味する「トン」からついたとされています。
白身魚なのですがなぜ語源がマグロなのかは調べることが出来ませんでした。

料理はメインとサラダ、スープの組み合わせです。
雰囲気的にはオムライス+フライといった形です。
ソースはサウザンドソースが使用されています。
味付けも濃くなく、おいしくいただくことができました。
ケチャップライスの場合、私的には味が濃いお店が多く そういうのが私は苦手なのですが、ここはおいしくいただけました。

ちなみに、結構ボリュームあります。680円の食べ甲斐はあります。
この近くには学生街なので 大学生向けになっているかも知れません。

おいしく夕食をいただいた後、金沢市街地へ戻り 本日の宿に入りました。