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入浴剤バブ

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タグ: 風呂

立派な山師

山師という言葉には、ネガティブイメージがある。しかし彼は、文字通り山師だ。しかし山の字を使うよりも、鉱山の字を使って、「ヤマシ 鉱山師」とお呼びするべきなんだろう。山師には、人柄としての山師、詐欺師としての山師、投機的な事業をする山師なんてのあるが、彼は、鉱山の技師としての山師だ。それもガテン系肉体労働のおじさんじゃない。
東大を卒業し、大手の上場企業に入社、海外で鉱脈、鉱山を探す人生を送り、ほとんど日本にいない。60歳で定年退職した後は、関連の子会社の社長を5年務め、今は本格的にシルバーライフに突入している。

山師の知識

彼の知識は、物理学、化学なども含んだ幅広い範囲を抑えている。ようするに「金」(鉱物)などを発見するには、周辺の地層の成分などもベースにするから、物質がどう変化するかといったことも、十分な知識がないといけない。東大卒のインテリですなぁ。
彼と一席を設けた時がある。そろそろ65歳になり子会社の社長を引退。田舎に引っ込む家も新築して、お別れの時が近くなってきていた頃だ。

入浴剤のバブ

寒い日で、こんな時は温泉なんかいいですなぁというあたりから、入浴剤、そしてバブの話になった。彼が中国か香港にいた時期なんだろうが、他の会社に勤めている友人にあったそうだ。その友人が、バブの開発の関係者だ。
山師は、炭酸ガスを発生させる成分、それも適切な時間で、発生させる物質や、その保持方法などについて相談に乗り、サジェッションをしたようだ。
鉱山には、いろんな危険がある。うっかりすると死ぬ、そのひとつが、空気、酸素がなくて死んでしまうという可能性だ。炭酸ガスの発生やその可能性については、命の掛った経験則があるのだろう。勿論、バブの開発をした方は、研究室で努力を続けてきていて、功績は彼や彼のチームにあることは疑う余地はない。

プロジェクトX

けれど・・・とか俺は思うのだ。ユニットバスにバブを1個放り込み、シュワシュワとゆっくり泡が出続け香料が拡がる。
背景に使われる技術、テクノロジーには、名の知られぬ人の、いろんな要素が、積み重なっているんだろうなぁなどと。鉱山での経験が、ほんの少しかもしれないけれども、こうして風呂に、入浴剤にもつながっているんだよなw
プロジェクトXの主役たちだけが、立派なんじゃなないw

彼は今、田舎で鉱山じゃなくて、畑を掘り起こしている。