江戸時代の湯治
湯治とは、温泉を利用する医療だ。江戸時代には、数週間単位で滞在するのが盛んになった。今でも、昔からの温泉地にいくと、豪華な観光ホテル、瀟洒なペンション、民宿に混ざり、昔からの湯治の宿がある温泉地もあるだろう。
自炊の宿で、今時の観光にはむいてないのかもしれないが、江戸期にはポピュラーな存在だったのだろう。
旅行制限
今は、時に国内旅行に、公の制限はない。江戸時代だと、旅行制限があって、許可されるのは、信仰と医療だったという。信仰のほうは、お伊勢参りとか熊野参り、四国巡礼などで、こっちも数週間と長い。そして医療が温泉の湯治だ。そういう信仰とか医療とかの大義名分がないと旅行もできないわけで、観光、物見遊山なんて、建前上は許可されない。実際は、ガイドブックなんかあって、レジャー化しているとはいえ、やっぱり法律による建前は建前だ。ここは、現代も変わってないのかもなw
温泉の湯治
温泉の湯治は1週間程度の期間が1単位で、宿泊料金が定められている。一泊とかないんだねw 医療といっても、一日入っているわけじゃない。散策もすいるだろうし、いろんなものも見て回るだろ。
温泉地で、「温泉療法をする場合、2,3日して湯当たりしたら入浴を休め」という注意書きを読んだことはないだろうか。そうなると1日、入浴、治療を休んで、何かをすことになる。
温泉付きの貸別荘を2,3週間借りて、自炊してノンビリ過ごすようなもんだ。今の世の中で、こういう休暇の過ごし方のできる日本人は少ないだろうなぁ。
江戸時代の湯治のほうが、よっぽどリゾートしてるじゃない。
まあ、いいや。それでも、家に風呂があっても、時に銭湯にいく生活も、そんなに悪いモンジャアないよね。