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和歌山県 田辺市 川湯温泉・仙人風呂 入浴体験記

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川湯温泉への行き方

川湯温泉への行き方はいくつかありますが、電車で行く場合はJR紀勢本線の新宮駅が最寄り駅となります。そこからバスで1時間ほどで川湯温泉へ到着します。バス停名は「川湯温泉」、そのままですね!バス停の目の前に大塔川が流れていて、そこに「仙人風呂」が冬の間だけ開かれています。
飛行機の場合は、南紀白浜空港まで羽田空港からも毎日1本JALが就航しています。その他各地からも飛行機が飛んでいます。南紀白浜空港からは明光バスの「熊野古道スーパーエクスプレス」が1日1本運航しています。所要時間は80分程で、金額は1900円ほどです。そして最寄りのバス停は、川湯温泉の1kmほど手前の渡瀬温泉ですが、そこからは歩きとなります。
車で来る場合は、南紀田辺ICから約60分です。冬期は雪などで道がクローズする事がありますので、通行禁止になっていないか事前にチェックしましょう。また、運転にはくれぐれも気を付けましょう。また、無料の駐車場は50台ほど駐車できます。仙人風呂から約200mほど下流に行ったところにあります。

川湯温泉・仙人風呂のあれこれ

川湯温泉の仙人風呂の住所は、和歌山県田辺市本宮町川湯温泉内、電話番号は0735-42-0735(熊野本宮観光協会)です。この温泉は川湯温泉を流れる大塔河の河原に冬の間だけ登場する、混浴の露天風呂なのです。2014年の冬は、12月1日から2015年の2月末まで温泉が開かれていますが、その日の天候によって入浴出来ない日というのもあります。
入浴料は無料で、朝の6時30分から夜の22時まで入浴可能です。22時になると温泉に入る通路に鍵をかけてしまうそうですが、やっぱり深夜の入浴は危険ですよね。温泉は混浴風呂で、男女の区切りはありません。ただ、バスタオルを巻いたり水着で入浴するのも大丈夫です。男女別に簡素な脱衣場があるくらいで、あとは何にもありませんので、頭や体を洗うのはNGです。入場料無料だけあってタオルなどの貸し出しも全くありませんので、この温泉に行く時はタオルは絶対忘れないようにしましょう。

仙人風呂にさっそく入ろう!

川湯温泉仙人風呂に、いよいよ入ってみましょう。今回は父や母と妹夫婦と車で来ましたので、駐車場から荷物をもっててくてく歩いて行きます。ちょっと遅めの20時過ぎに来てみましたが、周りを森に囲まれているので結構暗いですね。
川湯温泉仙人風呂の入り口には橋がかかっていて、色々な注意書きが書かれています。それと並んで募金箱があり、寄付の依頼が書かれています。そうですよね、無料ですが、この温泉を整備したりする費用は町からでているのでしょう。少しくらいは寄付していかないと・・・。橋を渡ると正面に温泉が広がっています。その左に男女別の脱衣所があり、そこで着替えます。中は下にバスマットが敷かれていますが、けっこう泥で汚れていています。温泉から出てここまで歩いてきた人の泥がどうしてもついてしまうのでしょう。また、脱衣場の中には竹のさおが渡してあり、ここに服をかけましょうという意味かと思います。しかし、私たちが行った時には満員御礼だったので、荷物はビニールにまとめて隅に吊るしてみました。転ばないように水着に着替えて、脱衣場を出て温泉に近づきます。さあいよいよ温泉です!

温泉の温度は自由自在!

温泉の温度はちょうどいいくらいですが、源泉はなんと73℃まであるそうです。このあたりの河原を掘ると温泉がどんどん湧いてくるので、それを使っています。ただそのままでは熱すぎるので、、大塔川の水を引き入れているそうです。そういった自然な造りとなっているので、場所によって少し温度が違います。私達のいるところはちょうどいい温かさですが、最初に入ったところは冷たすぎて、だんだん温かい場所を求めて温泉の中をうろうろしていたのです。それは私達だけでなく、程よい温かさの場所は人が多く、ちょっと冷たいというところはあまり人がいません。つまり自分の好みに合わせて好きな温度のところで温泉に浸かっていればいいのですね。
この温泉は冬の間だけですが、夏は自分達で河原を掘る事が出来るそうです。そうすると自分達だけの温泉が誕生します。熱すぎたらやはり川の水で調整すればよいそうです。
冬は大きな仙人風呂があるので、個人で温泉を掘る事は出来ないそうです。でも私だったら自分で掘るよりは絶対にこちらの仙人風呂方がいいですね!

灯篭がきれいな森に囲まれた露天風呂

この仙人風呂は朝から開いていますが、今回はわざわざ夜に来てみました。昼間も気持ちがよさそうと思ったのですが、夜は明かりの代わりに灯篭が置かれるのですそれが幻想的な雰囲気だそうで、ちょっと見てみたくなり、日が落ちた夜に来てみました。
河原においてある灯篭はとてもロマンティックで、温泉に入りながらうっとりしてしまいます。周りは温泉旅館が何件かあるくらいですし、周囲は森があってとても暗く静かです。北は果無山脈と南に大塔山系の山脈に囲まれている本宮町は、森林地帯が93%を占めるそうです。そんな静かな山村の露天風呂に入っていると、心の底からリラックスできて日ごろの疲れが取れるような感じがします。冬の間だけのこの仙人風呂、機会があったらまた来たいなと思いながら、もう少し熱いお湯を求めて再び温泉の中を移動し始めました。
温泉に存分に浸かって帰路につきましたが。かなり車で行った後、急に母が「ああっ!忘れた!」と叫びました。何を忘れたのか聞いたところ、水着の上に羽織っていた上着を脱衣場に置いてきてしまったという事です。今更戻れないので母は諦めていましたが、忘れ物には気を付けましょうね。