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レジオネラ菌の感染

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タグ: 風呂

レジオネラ菌とは

銭湯温泉日帰り立寄り入浴まっぷ という、お風呂大好き人間のサイトで、あえてレジオネラ菌の話を扱うのだが、なんだかいろんな風評とか、口コミとかが流布されていて、何だかなあと思うことが多い。管理人は生物学や細菌学の専門家ではないので、常識的な範囲のこと、大学の教養課程程度の知識であることはお断りしておきたい。
レジオネラ菌は、自然界に普通に当たり前に存在する細菌だという。ところが感染しやすい、気道や肺に入りやすい環境だと、感染することが多いのだという。健康な人であれば問題にならないのだが、高齢者や乳幼児など体力がないと負けてしまうことが多いという。
その感染しやすい環境のひとつが、銭湯や温泉などの入浴施設だが、これ何も銭湯や温泉などの入浴施設だけのことではない。大きなビルの空調の冷却塔からもレジオネラ菌を含んだ細かい水滴が飛散して感染した例もあるし、超音波加湿器で感染した例や自動車おエアコンなどの例もあるそうだ。レジオネラ菌の感染は、銭湯や温泉などの入浴施設、24時間風呂だけの問題ではないことは、まず知っておきたい。

24時間風呂とレジオネラ菌

家庭用の24時間風呂が発売されてけっこう話題になった。銭湯や温泉などの入浴施設のまっぷのサイトで、家庭の風呂の話をするのはどうかなとか思わないでもないが、あれは日本人にマッチした日本人らしい発明で商品だとは思う。ところが、レジオネラ菌の感染の心配が指摘されて、24時間風呂のブームに水を差す形になった。けっこう衝撃だったようだ。いろんなメーカーが24時間風呂の販売に参加していたのだが、その話で撤退につながったメーカーも多かった。今販売されている24時間風呂は、レジオネラ菌の対策も含めた衛生対策がなされていることは、24時間風呂の名誉のために記しておきたい。銭湯、温泉、公衆浴場が大好きな管理人ではあるが、毎日通うという生活はしにくい。やはり家庭の風呂も大きな関心ごとではある。

掛け流しの温泉とレジオネラ菌

循環式だからレジオネラ菌が問題になるんだ。うちは源泉掛け流しだから、レジオネラ菌の心配なんかないよ、という温泉があったとしよう。本当だろうか。
たしかに循環式の入浴施設、温泉のほうが事故が多く出ているのだが、かけ流し温泉でも、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたという事例があるという。それは、温泉のお湯というよりも、浴槽や周囲のヌメリで繁殖したと考えられている。
管理人は思うのだが、ポイントは清潔さだと思う。かけ流しの温泉の施設、旅館であっても、掃除がちゃんとできていない、やっていないなぁと思えるところには、もう行きたいとは思えない。
温泉の旅館やホテルで、安いところを選べば、施設や設備が古かったりするのは、ある程度まで許容できる。古くても、清掃がちゃんとできていれば、清潔であればそれでいい。それは、街の銭湯でも同じで、立派な最新式の機器や設備もいいけれども、清潔にしようとしていないと、どうしょうもないと思うのだ。逆に古くても、小まめに修理してあったり、掃除が行き届いていれば、気持ちよく入浴できる。

レジオネラ菌の繁殖の防止

レジオネラ菌の感染事故をうけて、厚生労働省も、さまざまな規制や基準を設けた。銭湯などの公衆浴場や、旅館、ホテルなどに対して、こういうことをしないとだめですというガイドラインを出している。循環式はお湯やフィルターの点検や消毒も含めて、基準や数値が定められている。
清掃は、お湯を抜いて、毎日行うことを推奨しているのだが、やむを得ない場合は、最低1週間に1度としているなどなど、様々なことが決められている。。
厚生労働省のこのあたりの情報を読んでいると、銭湯、温泉という施設は、ちゃんと運用してもらわないと死人を出してしまうんだなぁと、襟を正す思いがした。町の銭湯のおじさん、おばさん、ただ湯をわかしていればいい、そんなわけじゃない。何事もなく営業を続けている裏には、毎日の心がけがちゃんとあるんだろうなと思う。